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♪ ■ピカソ通信 2003年10月1日号 Vol.53■
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( ( ) あれ、サイコロが鳴いている....ちんちろりん(^^; 号。
ヽ/ ‾)/♪
┌('')┐ 。。。。等幅フォントでご覧ください
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◆ ♪ ◆ ■ from PICASSO ■
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あの残暑も嘘のように涼しくなっていますが、皆さんお元気ですか?
僕はもうリップクリームが放せなくなっています。
今年の春、風鈴のCDのレコーディングをやっていてその音色に魅了され、
この夏には我が家にも風鈴をなどと思っていたことが嘘のようです。
その風鈴のCDのレコーディングにも参加してくれたチェリストの高橋 敦君が
主催するアマチュアオーケストラ、ジャパン・フレンドシップ・フィルハーモ
ニーのコンサートを先日、サントリーホールで聞いてきました。
とても良かったです。音楽をやりたい、楽器を弾きたいという思いが素直に現
われていて非常に爽快でした。
この秋、冬に彼のチェロをフューチャーしたCDを僕と作ろうなんて話しも盛り
上がっています。
そのうちに、皆さんの耳にも届くでしょう。
それでは、秋の夜長をお楽しみください。
森 英治
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◇ ◆ ■ 特集 ■ 最上さんの連載 補完計画(^^)
◆ ◇ ピカソプロデュース作品いろいろ。
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1日号で連載させていただいている最上さんの随筆(!?)。
毎回、ピカソや関連アーチストの知られざる一面が暴露(?!)されるので楽しみ
にされている方も多いと思いますが、今回はこれまで登場したプロデュース作
品の中で特にオススメしたい曲を、編集部の独断で(^^; 紹介いたしましょう。
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矢萩渉「楽園の君に」(1991)
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「安全地帯」の向かって右側のギタリスト。バンドが再結成された90年に
シングル「冒険者」でソロデビュー、EPSONのCMでスマッシュヒット。
2枚目のソロアルバム「喜びの歌」(KTCR-1112)が、ピカソチームとしてサ
ウンド創りに参加した初めての作品の様です。共同プロデュースに森さん
が名を連ね、東さん・河野さん・最上さん....というお馴染みの顔ぶれが。
「安全地帯」では玉置浩二の圧倒的なボーカルを見事にサポートする“泣
きのギター”が魅力でしたが、ソロ楽曲は矢萩さんの素朴な歌声と、ほの
かに神秘的な雰囲気の漂うアレンジに“癒される”感があります。
まずはEPSON CMソング第2弾の「楽園の君に」(KTDR-2016)がオススメ。
東さんが作詞した「雨のナイフ」「この場所から」も要チェック。
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杏子「La Nif」(1993) http://www.office-augusta.com/kyoko/
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2ndアルバム「別天地」(KSC2-42)に収録。ピカソ「GARDEN」の歌詞違いカ
バー....というか、こちらが本家本元、先にリリースされた方。
歌詞は杏子さんが書きおろし。「final」を逆から書いたタイトルに「この
世の終わり」という意味を込めたのだとか。
ピカソの「GARDEN」はバスドラの4ビートがドスンドスンと響くまったりと
したサイケですが、こちらは同じピカソのアレンジでも、足元涼しい小刻
みな16ビートで、歌詞と同様目まぐるしく移り変わる感じ。
バービーボーイズ時代から低い声の魅力に定評のあった杏子さん、この曲
でも低音のハモリが全開。リーダーのコーラスの方が高かったり(笑)。
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雪村いづみ「終幕 −ジ・エンド−」(1994)
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大御所の40周年記念アルバム「I'm a Singer」(TOCT-8364)に参加。
オススメはリーダーが作曲、森さんがアレンジしたこの曲。めぞん時代を
彷佛とさせる軽やかな作品で、“「シ・ネ・マ」の作者が創った曲”とい
うのがよく分かります(笑)。
この曲、いづみさんの迫力の歌声もいいけど、ピカソのセルフカバーでも
聴いてみたい....。歌詞が「僕」なので、そのままでイケそうな気が。
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Gen「街の灯」(1995) http://www.spacelan.ne.jp/‾gengaku/
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「イカ天」をきっかけに90年、バンドでメジャーデビューするも92年解散。
その後「源学(みなもと・まなぶ)」でソロ活動していましたが、95年から
名義を「Gen」に変えた様です。
改名後初のアルバム「銀ラッパの行進」(VICL-623)がピカソプロデュース。
このアルバムはピカソファン的にもかなり美味しい内容で、「ガレキの天
使」やお酒のCMソングになった「街の灯」(VIDL-10618)でリーダーのコー
ラス、「僕はどこかへ行っちまった」で森さんのアコーディオンが聴けま
す。「旅愁」では東さんの激しいベースラインと、河野さんの凄腕ドラミ
ングが炸裂。
Genさんは現在地元金沢で、音楽家と保育園の副園長という二足のわらじ。
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上原さくら「WHY」(1996)
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もっぱらタレントと思われている彼女ですが、もともとは歌手志望だった
そうで。「行け!稲中卓球部」つながりで、アルバム制作にピカソが参加
することに。
ボーイ・ミーツ・ガールの尾上文との共同プロデュース「Cherish」(POCH
-1587)は、松田聖子ファンでもある彼女のはじけるガールズポップが聴け
ます。こなかりゆさんを知ってる方ならピンとくるかも。
デビューシングルにもなった「WHY」(PODH-1301)、ボーイ・ミーツ・ガー
ルのポエムリーディングの世界「六月になったら」などがオススメ。
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Granada「TV」(1996) http://homepage2.nifty.com/granada-web/
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国武考二/石井“Duke”隆の2人組。
若くして“職人”という言葉が似合うギターテクと録音技術、そして適度
な孤独感を描く国武氏のソングライティングが高く評価され、九州・山口
限定のメジャーレーベル「Stillwaters Records」からデビュー。
アルバム「No Man's Land」(ARCJ-32)を東さんがプロデュース。
シングルになった「レスキュー」(ARDJ-5024)、オープニングチューンの
「サンドナイツ」も人気が高いのですが、ピカソファン的にオススメなの
はこの「TV」。不協和音のエレキに鍵盤の歪んだ単音が絡む不条理さと、
まっすぐなボーカルの声のギャップが、独特の疾走感を生んでいます。
Granadaは現在、ドラマーをメンバーに、ベースをサポートに迎え博多で活
動中。インディーズで7年ぶりのオリジナルアルバムをもうすぐ出す予定。
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Colors「風の唄」(1997) http://www.geocities.co.jp/Hollywood/3863/
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メジャーデビューアルバム「深呼吸」(VICL-60039)をリーダーがプロデュ
ース。ピカソプロデュースのアーチストの中では珍しく“始めにアコース
ティックギターありき”の叙情的なサウンドですが、主旋律がコンパクト
にまとまっている分、ともすればフォークソングが陥りがちなダラダラ感
や押しつけ主張はなく、ポップスに近い聴き心地です。
「風の唄」は「深呼吸」の1曲目。Colors曰く“プロモビデオまで撮ったの
に、シングルになり損なった曲”と言うだけあってキャッチーな仕上がり。
Colorsの2人は現在、北九州でプロミュージシャンとして活動中。ライブで
“大人の癒し”を提唱する傍ら、地元の新人達の育成にも取り組んでます。
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おまけ ☆☆ 福田眞純Powders「イメージだけが現実を造ってる」(1990)
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最上さんの連載には登場していないのですが、おまけということで....
「イカ天」出身の福田眞純氏が一時期結成していた3ピースバンド。
東さんがメンバーの1人として参加。
インディーズでアルバム「The Powders」(EXP-ING-203075)、その後メジャ
ーに進出してシングル「No More Yes」(TKDA-30318)とアルバム「SLICE OF
LIFE」(TKCA-30356)を発表。
「イメージだけが〜」は両方のアルバムに収録され、いわばこのユニット
の原点とも言える作品。一言一言を噛み締めながら、しかしワイルドに歌
う眞純氏の声は、シャウトする訳でもないのに訴えかけるものがあります。
派手にかき鳴らす訳でもないのに、「うまい。さすが。」と思わせるオト
ナのロック。歌詞カードが芸術的なつくりで、目でも楽しめます。
「SLICE OF LIFE」の6曲目「DESERT STORM」は森さんも弦編曲で参加。
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◆ ♪ ◆ ■ 最上三樹生の好評連載 ■ 「ピカソ」との時間 第19回
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1996年4月、箱根でGARDEN(といっても双子の島田兄弟のことではありません)の
レコーディングに入りました。SHOPPING LIST II用の新録音曲という位置づけ
です。
いつものメンバー、いつもの場所、いつもの感じ....
ものすごくいい感じのセッションでした。僕らも、エンジニアの山内も「これ
ぞ、ピカソの箱根サウンド」というものを具現化出来た曲だと思います。今で
もライブの度に演奏されるこの曲は、ピカソにとっても大事な位置を占める曲
になっています。
杏子にあげた曲の歌詞が違うヴァージョンだというのは、実は後々に知りまし
た(^^;。(杏子の方はまだ聞いたことがない(^^;)
深読みをすればするほど、はまっていく感じの歌詞の内容と共に、えもいわれ
ぬ不思議なエネルギーに満ちた大人のサイケデリック・ロック。きっと多くの
方が、あのタブラとパッドのイントロが聞こえて来ると、ぐっと来るのだと思
います。
歌詞の内容に付いては、詳しく突っ込んで聞いたことはありません。
こういうものは、想像で楽しむくらいがちょうどいいと思っています。でも、
きっと、どこかにモデルがいて、大きな庭を持っているのでしょう。
箱根の設備も、GARDENの1年ほど前から、デジタルテープレコーダー体制になっ
ていました。なので、今はデータをハードディスクに移し替えて、私のコンピ
ュータの中に住んでいます。ボーカルのトラックの間奏部分には何故か、「し
のび逢う恋を〜〜」という、石原裕次郎の「夜霧よ今夜もありがとう」のフレ
ーズが録音されていますが....(^^)
結果的に箱根でのピカソのレコーディングは、このGARDENで最後になってしま
いました。山内が活動の本拠地を本格的に伊豆のスタジオに移すことになり、
我々も伊豆スタジオにホームグランドを移すことになります。
森元とGARDENのトラックダウンを済ませた我々は、伊豆スタジオで加藤登紀子
さんのレコーディングに臨みます。
まだ続く....
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◆ ♪ ◆ ■ 編集後記 ■
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今回の特集記事、いかがでしたか?
ピカソプロデュースの作品は他にもたくさんあります。また最上さんの連載が
進んだ頃を見計らって、特集第2弾をしたいなぁと思ったり。
次の連載は「おときさん」だそうで....あのアルバムもオススメです。個人的
には6曲目が好きですが(^^)。
ところで、ホークスがようやくパ・リーグを制覇しましたネ。福岡はスゴイ騒
ぎになっています。盛り上がり方は阪神ファンといい勝負!? (ぎねね)
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